ふわとろオムライスの作り方

言語のプールの外で

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組織Xに所属していることを誇りに思うということは日本人にとって自然な感情なのだと思う。

こういうことをそこらへんで言うと顰蹙を買う可能性があるので、あまり言わないようにしているが、僕は母校という言葉が嫌いだ。

好き嫌いに全てが従うべき理由はないので好きな人はいくらでもその言葉を使ってくれて構わないが、僕は嫌いなので絶対に使わない。母+校、母艦とか母星とか、組織Xに所属に何かが所属しているとき母Xと表現することが慣用となっている。これは、子どもが母に所属しているという認識から自然に推論して生まれた言語表現である。

日本人は組織に対して母に対するものと同じような感覚を抱いているということになる。ある調査ではで日本人は自己紹介してくださいと言われて自分の所属組織を答えることがとても多いという話を聞いたことがある。

 

結局、僕が、家の外、社会的な領域にあるものに甘え的な感情を持ち込むこと、組織で仲良しこよしするのが嫌いだということがわかる。学校は、僕のアイデンティティに関わってこない、ただ利用する施設でしかないという立場に立っている。

 

ところで英語でmother schoolのような表現は聞いたことがないが、ここから学校に対する認識の違いが見えるという話の筋はアリだろうか?

motherですぐ思いつくものだとmother tongueが挙げられる、舌を母で修飾するというのはどういう気持ちなのだろう、幼少期の母との密着の中で獲得される言語という感じだろうか。mother shipは先の組織Xの考え方と同じ。