ふわとろオムライスの作り方

言語のプールの外で

0206/18

もしかしたらあなたしか感じてない世界への感覚があるかもしれない、毎日それと向き合って水をあげるのがよい。

 

「翔太と猫のインサイトの夏休み」について読者メーターで感想を見たところ、

子どもの頃から考えてきたことだったと言っている人や、

読んだけれど意味を全く理解できないと言っている人に二分されていた。

 

「哲学は好きだと思っていたが自分の好きなのは思想史だった」これも面白い感想だなと思った。

 

そういえば「文学部哲学科はたいてい高校倫理で面白いと思ってくる人がほとんど」みたいな書き込みも昔に見たことがある。

そのほとんど以外っていうのは頭おかしい人ってことですかね?

 

認知的脱抑制という言葉が面白いのでこれからも使っていこうと思っているけど、

平和的な、他者に危害を加えない頭のおかしさとは、認知的脱抑制する頻度やレベルで定義できる気がする。

認知的脱抑制は遺伝子レベルで決まっていて、組み合わせが悪いか程度が重いと精神疾患になるらしい。

認知的脱抑制は、人類の認知的革命の原動力だろうと思われる。あなたが古代の羊飼いだったとしよう、黒い模様がある羊と真っ白の羊を飼っている。この羊たちは本質的に、この世界で異なるものだ。ここから羊という要素を抽出して同じものとして束ね、羊が2匹というレベルの認知を行うことはできたんだろうか、さらにそれを引っ掻き傷で表現することを考え、2という文字が生みだすことはできたのか。この一連の流れを終えるまでに人類は何十万年を費やしたんだろうか?

動物の足跡から漢字を生み出したという伝説がある中国の蒼頡もそうだ。

誰もやったことがない全く違う認知をし、かつ世界にとって有益なものであったとき、認知的な革命となる。

新しい見方ができる人というのは、他者と同じ見方ができない社会的な疾患とも言える。

 

代数学で出てくる同値関係 〜 は 同じとみなす感覚に根ざした数学表現だと思う

同値関係の公理を明文化した人はすごい。とくに反射律とか絶対に思いつかない。

 

翔太の猫のインサイトの夏休みという本と僕が中学生のときに出会えたのは奇跡かもしれない。

全ての意味を説明できるレベルで読破しようかなと思いました。